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出陣!ププ1グランプリ

プププランドのお笑いの祭典「ププ1(ワン)グランプリ」。
バーニングウィリーの熱い希望により、お笑いコンビ「爆炎ポピー&バニー」が結成された。


「どーもどーも!ポピー&バニーで〜す 」

ポピーがスタンドマイクのところまでスタスタと歩いてきて観客に挨拶する。

「ポピーブラザーズSr.でーす!最近のゲームに出てないからって、忘れないでよね!?初代からスパデラまで中ボスしてたのよ〜。今日はこれから、そんなオレと⋯すっごくレアでクールでエンシェントな彼女と⋯オレら一人と1台で、漫才やっていこうと思うんですけどもね!」

バーニングウィリーが、舞台端からゆっくりと入場してきた。

「⋯」

「⋯」
バーニングウィリーがようやくマイク前についた。

「⋯無事到着なり」

「ちょっとね、動作がゆっくりしてるんですけども」

(観客、クスリと笑う)

「この芸風、なんか見覚えあるんだけど⋯」
観客席にいる弟のジュニアが真顔で呟く。

「掴みはばっちりですね」
グランドウィリーは笑顔でそう言って、

「バーニングウィリー⋯こんなに大勢の前で堂々と」
キュリオ氏はハンカチを取り出して涙をぬぐった。

「完璧に孫の成長を喜ぶおじいちゃんじゃん!!」
ジュニアはツッコミを入れた。

★

「⋯彼女、皆さんもご存じかもですけど、なんとキュリオ氏の発掘した古代のウィリーなんです。大昔の地層から見つかったのに、こんなに綺麗な状態で残ってるの、ほんと古代の神秘ですよね!」

「⋯なんでやねん」

「いやオレ今お前の事実説明しただけだから!!」


観客にどっと笑いが起きた。


「いやーっ最近暑いよね。今35℃ってことは⋯3ヶ月先には50℃超えちゃうかもしれないよね」

「⋯せやな」

「いやおいちょっと!そこはツッコむとこでしょうが!!さっきと逆!!!」

再び観客にどっと笑いが起きた。


「⋯是(ぜ)。しかし、我が内なる炎の熱量に比べれば、50℃など微風(そよかぜ)に過ぎぬ。」

「カッコいいけど、そういう問題じゃないから! ウィリーバイクの限界温度とか物理法則とか無視しないで!?」

「⋯案ずるな。我がフロントカウルに輝く此の『伝説の紋章』が、七色の光を放ちて熱線を退けるであろう」
「げっ⋯それ、まさか⋯あの大王さまの愛車デデデカスタムが貼られて泣いてた屈辱の『GREAT!!!』ステッカーじゃん!!!なんでお前そんなの貼っちゃったの!!?剥がしたげるから??ね??剥がそ??悪いこといわないから!!」

(バーニングウィリー、観客に向かって、ゆっくりとステッカーの角度を変えながら)
「⋯花の名を冠する兄弟の気高き兄君よ。我は汝の重大な過ち⋯誤った認識を正さねばならぬ」

「なんかめちゃくちゃかっこよく呼んでくれてるね!?え、なんかオレ間違ってんの??」

「⋯此れは、七色に輝く光の精霊の祝福なり。我が不安定なる魂を補い、富と守護をもたらすもの」

「⋯それもしかして霊感商法じゃねーの⋯??騙されたんだな??『このシール貼ったら儲かるよ〜』的な売り文句に⋯!」

「否。此れは我が自発的にそう受け取ったのだ」

バーニングウィリーは堂々と言い放つ。

「なんてこった!!」

★

「じゃあもう好きにしろよ。そういう文化な?GREAT!!!な精霊の加護がもらえる文化。そういうことにしよっか。な?」

「⋯」

しーん⋯

「⋯?」


「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯なんでやねん」

「遅い!! タメが長すぎるんだよ! 寝てた!?あと、オレお前の味方したのに!?」

(観客、さらに大爆笑)


「あーもう、これじゃいつまで経っても終わんないよ。バニー、もういいから、最後はバシッと『微笑みの武術』で締めてくれる!?」

「⋯心得た。此の時代における和解の秘奥義にて、諸君らの心に虹をかけよう。」

「おっ、いいこと言うね! それじゃ、また次の舞台も一緒に頑張ろうな!」


「⋯⋯いけたら、行くわ。」


「⋯」
「⋯」

「いや、今の使い方100点だけど!! 相方の誘いを断るのに使わないで!!! 寂しいから!!
もういいよ!!

ありがとうございましたー!」
「⋯ご清聴、感謝なり」
恭しく一礼するバーニングウィリー。

(盛大な拍手が起こった!)

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