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GREAT!!!ステッカー貼付事件
「ただいま〜」
グランドウィリーがデデデ城の駐車場へ帰ってくると、
うう…ぐずっ
と嗚咽が聞こえて来た。
「?…誰か泣いてますか? どうしましたか?」
彼女が声の方へ進むと。
「あ」
GREAT!!!のステッカーを貼られて泣いているデデデカスタムがいた。
「大王さまがさっき貼っちゃったんだよ」
スクーターが説明。
「これは…ひどいですね…」
グランドウィリーも険しい顔でステッカーを見つめる。
「まるで『イケメン』と書かれた服を着てしまった美形のお兄さんのような⋯」
「やたら具体的な例えやめてあげて!?」
もしポピーがそんな服を着てしまったらとイメージして戦慄しているグランドウィリーに、スクーターが「実話!?実話なの!!?」とツッコミを入れる。
デデデカスタム、再度鏡を見ると、
「…ッ ダサい…」
呟きながら泣き出した。
グランドウィリーは心配して、
「こういうステッカーは貼らないでほしいって大王さまに言ったらいいよ。わたしが言おうか?」
「…いい。このままで…」
…たぶんこうなる。
(カスタムの想像)
『大王さま、カスタムくんに変なステッカーを貼らないであげてほしいです。ダサいって泣いてました』
『なんだとぉ!?』
ショックを受けたデデデ、(グランドウィリーではなく)、カスタムに八つ当たり。
『ふん!!オレさまのGREATな感性を否定するお前はもうオレさまの愛車なんかじゃないわい!』
『そんな!大王さーーん!!』
「そこまでストレートには言いませんから。それに大王さまもそれで廃車になんてしませんよ…」
「いいや!あの人はそういう人だ!!俺のウィリーの感がそう言ってる!!!
まだろくに走ってもいないのに廃車になるくらいなら、こんな屈辱、耐えてみせる…つらいけど…俺は、うう…」
※カービィのエアライド発売前のお話
「すっかり被害妄想に入っちゃった…」
「可哀想なカスタムくん…ぼくも悲しくなってきた…あんな姿、とても耐えられないよ…」
涙を流しながら震えるスクーター。
「そうだ、こんな作戦はどうでしょう?」
(数日後)
「おーいデデデカスタム!今週末カービィとツーリングに行くことになったからお前も来…ん?」
「GRAND!!!」「SCOOT!!!」って描かれたステッカーを貼ったグランドウィリーとスクーター。
なんかもう「特売品」みたいな雰囲気になっている。
デデデは2台を見て
「ガッハッハ!なんだお前たち。センスのないステッカーを貼られて気の毒だな!」
とバカ笑い。
…そこは笑うんだ!!?
グランドウィリーとスクーターは心の中でツッコミ)
「そんなにひどいですか? わたしはカスタム君のステッカーを見て、素敵だなって思ったから、ポピーにお願いしたんです」(にっこり)
「ぼくも!ぼくも!だってあれ、すっごいかっこいいんだもん!」(キラキラした瞳で)
「何ィ!?」
デデデはカスタムを見る。
…た し か に ひ ど い
「すまなかったな、カスタム」
デデデはそっと、「GREAT」のステッカーを剥がしてあげたのだった。
そして。
「お前は、ステッカーなんて貼らなくても充分にかっこいい。それに、偉大(グレート)だ…!」
「大王さん…!!!」
ガシッ
※熱苦しいタッチで描かれる大王とその愛車の認め合いと抱擁。
「な、なんかキモチワルイことになってるけど…」
とスクーター
「一件落着ですね」
とグランドウィリー