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◆◆◆
ワドルドゥとバンダナワドルディ。
二人にとって、寝る前のお茶と1日の振り返りがちょっとした楽しみだった。

「最近、ポピーと一緒にいるみたいだけど…なにか仲良くなれる出来事でもあったのかい?」

バンダナワドルディはいつもならなんでも話すことにしているが、ポピーとの手品の練習については話していなかった。

ワドルドゥも最近彼らがよく一緒にいるのは知っていたが、とくに詮索はしていなかった。

「うん、ちょっと色々教えてもらってることがあるんだ」

「へえ!」
ワドルドゥは驚く。

彼は二人の仲の悪さはよくわかっていたし、それぞれの文句を聞く板挟みになることが多かったからだ。

「それはよかったね」

…僕が。

と、心の中で付け足す。


「ドゥさん、お願いがあるんだけど」

「お願い?」
ワドルドゥはきょとんとして。

「もちろん。わたしにできることなら」
と微笑む。

「よかった。じゃあ…」

バンダナワドルディは一呼吸置くと、眉をキリッと鋭角にした。


「…ボクと勝負してほしいんだ!」

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