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【年忘れ座談会】嫁キャラのつどい

年末のテンションで書いた当サイトの嫁キャラが旦那について語る会話です。

「こんばんは。バンダナワドルディです。

今日は、とある理由で集まってもらってお話をしたいと思います。
メンバーはカービィとグランドウィリー、そしてボクの三人です。」

「よろしくお願いします、バンダナさん」

「いらっしゃい。グランドウィリー」

「わたし、あまりメディアミックスの漫画や二次創作にいないキャラなんですが、仲間に入れてもらっていいんでしょうか?」

「気にしないで。ボクもだいぶ原作と違うから。もっといえば、ここのアカウントの作品は全部、個人の見た幻覚だと思ってもらえれば」

「よかった。それなら安心ですね」



「あれ、カービィも来るんですよね?」

「それが、まだ来てないみたいなんだ」


「ごめんごめーん!」

(ワープスターで到着)

「カービィ! 待ってたよ」

「ごめんね。ちょっとよその星のピンチを助けてきたから遅くなっちゃった。はい、これ、おみやげ!」

「え〜っ!? そんなところまで行ってきたの!?」



「ところで、これはいったいどんな集まりなんですか?」

「このアカウントの二次創作の『嫁キャラ』だそうだよ。」

「「嫁キャラ??」」

「そうなんだよ…」

「嫁キャラ、でいいのかな? ぼく、結婚してないし、嫁らしいことなーんにもしてないよ??」

「同じく。…というか物理的に無理です…」

「ボクなんて、男の子なのに…」

「ワドルディはそのへんの女子より女子力あるからしょうがないよ〜」

「たしかに! お料理もお裁縫も上手なんですもんね」

「それは女子力なんかじゃないよ! 全部生活のために覚えたことなんだから。…ちょっと楽しんでもいるけど…」

「いいなあ〜」

「バンダナさんはぜったいいいお嫁さんになりますよ」

「…ありがとう…。そういうことでいいなら、このまま進行させてもらうね…」


「ここに、いくつか質問があるんだ。それに答えていこうってわけだよ」

「へーっ 楽しそう!」

「どんな質問があるんですか?」

「まず一問目ね。…『お相手のどんなところが好きですか?』」

「「お相手ってだれ|です???」」

「とぼけないでよ。ふたりがお付き合いしてる人のことだよ」

「でも、デデデのことは、皆には秘密にしてる設定なんだけど、なんでワドルディが知ってるの?」

「設定って言わないで! とりあえずここではパラレルなんだよ。 話したことは、記憶として引き継がれないんだ」

「なーんだ! よかった!」

「あの、わたしはそもそもお付き合いしてる事実がないんですが…」

「「そうなの?」」

「じゃあなんでメンバーに含まれてるの?」

「わかりません…」

「待って、注釈が。条件…『精神的に相思相愛であること』、だって」

「ソーセージがなんだって?」

「食べ物じゃないから!! よだれ拭いて!?」

「じゅるり。ごめん、ハンカチもってない」

「もー…拭いてあげるよ(ごしごし)」



「そうなんだ。グランドウィリーも勝手に嫁扱いされて大変だね?」

「いいえ、それはもったいないくらいですから。…心配にはなりますが…」

「ポピーってワドルディと一緒にお城で働いてるSr.の方だよね。グランドウィリーのことが好きなの?」

「カービィはあまり接点がないから知らないよね」

「わたしもカービィとは初めて話します」

「ね。 だって、今まで会ったグランドウィリーは暴走族っぽかったし。優しそうで驚いちゃったよ!」

「ありがとうございます。カービィは、話で聞いてたよりもずっと可愛いです」

「えへへ」

「そういえば…うちのお城は、その種族らしくない人がけっこういるよね。君もそうだけど、ワドルドゥ隊長はのんびりしてるし、ポピー族は結構集団行動するみたいだけど、彼は一匹狼っぽいもんね」

「バンダナさんもワドルディらしくないって言われてますもんね」

「へーっ。いいなー!同じ種族のひとがいるって!」

「あっ…ごめん、カービィ…」

「カービィはいないんですか?」

「うん。ぼくは、ぼくだけ! メタナイトはちょっと似てるけど、能力が全然違うし」

「そうだったんですか。それは、さみしいです…」

「うーん…? べつに…。
みんながいるし、グーイとかリックたちがいるから毎日楽しいもの」

「よかった。お友だちがいれば、一緒に、過ごせますね」

「同じ種族だからって皆と仲よくなれるわけじゃないし、気の合う仲間が1番だよ」

「うん! そうそう」



「話を戻すけど、ふたりはお相手のどんなところが好きなの?」

「…えー…好きなところ…???」

「ないんですか?カービィは」

「うーん…デデデはなぁ。わがままだし、いばりんぼうだし、いびきがうるさいし、太ってるし、住民の皆の評判は底辺だし…」

「…す、すごい言いようですね…?」

「でも」

「「でも??」」

「ぼくのこと好きだからいいや!」

「か…カービィ…」

「それは重要なことだと思いますよ」

「え、肯定派がここに!?」

「そうだよー。好きになってくれることは1番大事でしょ?」

「とっても嬉しいことです」

「そ、それはそうなんだけど…変な人から好かれても困るじゃない…? まあいっか。グランドウィリーは、どういうところが好きなの?」

「ふわふわして、妖精さんみたいなところでしょうか」

「妖精さん…???」

「はい」
 
「それに、表情がコロコロかわって、可愛いんです」

「…可愛いって思われてるんだあの人…」

「どーしたの?」

「想像できないなって。いつもふざけてるし失礼なこと言うから、ちょっと捻くれてるのかと思ってたもの」

「バンダナさんは真面目ですからね。お母さんがそんな人だったから、ちょっと心配みたいで。」

「? ポピーのお母さんに何かあったの?」

「彼のお母さんは真面目で優しい方だったので…旦那さんの理不尽な行いを全部受け止めた結果、心身を病んでしまったんです」

「えっ…」

「それワドルディとデデデ大王みたいじゃない」

「か、カービィ…?」

「気をつけなきゃだめだよワドルディ。デデデはすーぐわがまま言って部下のみんなを困らせるんだから。全部素直に答えてあげてたら、体壊しちゃうよ?」

「…ねえ、親身に言ってくれて嬉しいけどその困った王様は仮にも君の恋人なんだからね???」

「大王さまは違うと思いますよ。不器用ではありますが、部下のことを大切に思われてますし、自分より弱いものに手を上げたりはしないでしょう?」

「!! そうそう! そうだよ! 
ポピーったら、変な心配しちゃってさ…」

「やっぱり理不尽な要求には、きっぱり断る勇気も必要ですから。バンダナさんは大王さまの自慢の部下だってポピーの前ではべた褒めだとのことなので、自信を持ってください」

「!? だ、だいおうさまが…ボクのことを…!!?」

バターン

「ワドルディ、しっかりして? 感激のあまりひっくり返っちゃったよ…」



「で、ワドルディはどうなの? っていうか、君は誰かとお付き合いしてたの?」

「…ええと、それは…」

「実は大王さま、とかですか?」

「「!!?」」

「え、大王のやつ、二股かけてたってこと? それはきいてないんだけどな…」

「ち、違う違う!! てか君の大王さまのイメージどうなってるんだよ!!?」
 


「とはいっても、僕ら親友止まりだから、なんでここに呼ばれたのかよくわかんなくて…」

「でも、相思相愛ならオッケーなんでしょ?」

「ポピーとわたしが入ってるんなら全然問題ないです」

「そうかなぁ」

「「そうそう」」

「自由すぎるでしょこの面子…」



「えーっと…ボクはあんまり、人に頼ったりとか、甘えたりとかって苦手なんだよね。ドゥは、なんかそういう感じがなくて、気づいたらなんでも話しちゃってて。時間があっという間に過ぎちゃって。いくらでもそばにいられるっていうかー…」

「へー!」

「それは素敵です…!」

「ワドルディは本当、人のお世話してばっかりだもんね。甘えられる人がいてよかったよ〜」

「カービィ、君もだからね…? お世話が必要なの…」

「えへへ、ごめんね」

「好きな人と一緒にいると、時間が早く感じますよね」

「そう? ぼくはあんまり…」

「「えっ」」

「うん。一緒にいて楽しいとかは思うけど、けっこうケンカするし。人助けしたり、グーイやリックたちと遊んでる方が時間はあっと言う間に過ぎるかなぁ」

「だ、大王さまー…(かわいそうに…)」

「でも、お付き合いしてるってことは、やっぱり好きなんでしょう?」

「うん、好きだよ!」

「ね。嫌いだったら、一緒にいたくないですもんね」

「あたりまえじゃない!」

「その言葉が聞けて安心したよ…」



「でも、向こうはあくまで友だちだと思ってるから…本当はお付き合いしたいなんて言ったら、嫌われちゃうかもなーって、それはちょっと怖いかも…」

「え〜っ…そんなことないよ?」

「ここに呼ばれたんですから、お付き合いしたいと言って断られたりしないと思います」

「そうかなぁ…」

「むこうも好きなんだから、その気持ちを伝えれば、こたえてくれるはず!」

「でも、なんとなく、これは伝えたらいけないような気がする時ってありますよね」

「え?」

「わたしも、そういう時は、まだ時期じゃないかも…って思うようにしてます」

「…そうなんだ」

「でも、善は急げっていうじゃない。そうだ、ぼくがキューピットになってあげる!」

「そ、それは勘弁して〜!!」


「次の質問が、『結婚はしたいですか?』ってことなんだけど、ふたりはどう?」

「うーん、したくないかなぁ」

「…カービィ…君ホントに大王さまのこと好きなのかい??」

「だって、旅先で死んじゃったりしたら、1人になってかわいそうでしょ?」

「そうかもしれないけど、それは結婚してたって同じだよ…」

「うーん…そう…?」

「よその星の危機とかには、カービィが行かないとだめなんですか?」

「わかんない。でも、趣味だから!」

「しゅ、趣味で嫁が無事に帰ってくるか心配しないとならないなんて…」

「泣かないでよワドルディ。ちゃんと残機があるから当分は大丈夫だよ」

「残機とか言わないでよ!!」


「グランドウィリーはどう?」

「…物理的に無理です…」

「だろうね…? この質問、本当に僕らに聞いてる??」

「でも、魔法で使いのシミラおばあちゃんにポピー族の女の子にしてもらったことがあるのですが…その時は、そうできたら素敵だなって思いました」

「すごーい! そんなことできるんだ…! さすがシミラだ〜」

「カービィは一緒に旅をしたことがあるんだっけ」

「うん! すごく親切なひとなんだよ!」

「シミラおばあちゃんは死ぬほど大変だったそうです」

「えーっ どういうこと??」

「あー、それはそうかも… 皆大変だったんだなぁ…」

「え…???」



「じゃあ、シミラにポピー族の女の子にしてもらえば解決するんだ?」

「そんなに簡単にはいかないんですよ。
手順のかかる、大変な魔法だそうですから」

「そうなの??」

「確かに。無理やり体を変えるのは、色々リスクもあるかもしれないし…」

「ワドルディ、大丈夫? 顔色悪いよ?」

「前にね…。ボクも、女の子になれる薬を飲もうとしたら、だめって、叱られたことあったから」

「女の子になりたかったの? なればいいじゃない。交代しよっか♡」

「そんなのできないでしょ!!」

「でも、隊長がそう言うのは当然ですよ。バンダナさんの体を思ってのことだから。飲まなくて正解です」

「うー…そうなのかなぁ…」

「ぼくはデデデと同じ種族になる薬…とかもらったら、絶対飲みたくないなぁ〜」

「ねぇ、大王さまディスったらオチになると思ってない??」



「最後の質問。『お相手に望むことを教えてください』」

「望むこと?」

「そうだよ。大王さまに、ああしてほしいとか、こうしてほしいとかある?」

「(放送禁止音)」

「カービィ!!!」

「あらあら…」

「だって、こればっかりは1人じゃできないでしょ?」

「そうかもしれないけど、そんな直球にさ…」

「ワドルディは、してもらいたくないの?」

「い、いや、それは…まあ、ちょっとは…思わなくは…なくも…ないけど…」

「わたしも、変身したときはそう思いました」

「え゛っ!!?」

「わーい、一緒だー♡」

「同じですね♡」

「なんでそんなこと素直に言えるの!?君たちは!!!」




「と、それはさておき、…あまり無茶はせず、体を大事にしてほしいですね」

「うん。デデデも、ぼくに勝とうとしてよく無茶苦茶な特訓してるから、心配だよ」

「それはそうだね。できるだけ長く一緒にいたいもんね」

「あと、いっしょにごはんたべたい。いーーっぱい!」

「ふたりとも食いしん坊だからなあ。でも、それはわかるよ。
ゆっくりよく噛んで味わって、その日の出来事とか話しながら…」

「わたしは食べられませんが、ごはん食べるところを見てるのは好きです」

「あっ」

「あれ? 食べられないの? ヘルパーのウィリーとはくちうつしできたよ?」

「それはヘルパーの能力なんですよ。本来は燃料が食べ物ですから。
食べてる時って、なんだか無防備で、可愛いんですよね…」

「また可愛いって言われちゃってるよあの人…」

「グランドウィリーは体が大きいから、ポピーのこと可愛く思えるのかもね〜」



「じゃあ、応援してるから、がんばってね、ワドルディ!」

「ありがとう。…まあ、この会話、終わったら忘れちゃうんだけどね…」

「でも、会話が記憶に残らなくても、どこかでふっと、何かが繋がるかもしれませんよ」

「え?」

「そうそう! 意味のないことなんかないって、えらいひとが言ってたもん!」

「そうかぁ。そうだったらいいなあ…」



「今日はお話できてよかったよ。じゃあ、また、どこかでね…!」

「一生懸命なツッコミ、すごくよかったよ!」

「うう、うれしくなーい…」

「ふふふ。とても楽しかったです。ふたりとも、ありがとうございました」

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