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10 おまけ2

10 おまけ2

おまけ2


次の日の朝。

ワドルドゥ隊長はワドルディ隊の皆を集めて挨拶をしていた。
「みんな、おはよう。今日は槍の訓練とパラソルの訓練と分かれてやってもらうからね」

ワドルディ隊は、隊長をじっと見つめる。

「? どうかしたの?」

『ドゥ隊長、けっこんするんですか?』

『バンダナ先輩と!』

「…は?」
隊長が固まる。

『おめでとうございます!』

『ぼくらも応援しますね!』

『でもバンダナ先輩って女の子でしたっけ??』

『それともドゥ隊長が…』

「待って待って。…しないよ。彼もわたしも男の子なんだから。
っていうかそれ、誰に聞いたの?」

ワドルディたちは顔を見合わせると、異口同音に言った。

『ポピーアニキです!』



「ギャアアア!!!?」
ポピーのお尻に波動ビームが炸裂した。

「おはよう、ポピー。今日もいい天気だね」
ビームを撃った本人は何事もなかったように笑顔で挨拶する。

「痛ってえ!!? おはよういい天気だあ!?? バカじゃねーの!? こんなバイオレンスな挨拶があるか!!?」

「…ちょっと自分の胸に手を当てて聞いてみてくれる?
…なんだかワドルディ隊の皆に変なことを吹き込んだ覚えはない…?」

声のトーンと口調から、凄まじい怒りが感じ取られる。

「おっ?」
ポピーはニヤリと笑うと


「なーんだそのこと? よかったじゃんか。長年の想いが報われたんだろ? おめでと♡」

…ビームウィップ。

「ウギャアアア!!?」
ベシッと追撃が入る。電撃のおまけもついてきた。

「…だーから!!無言でやるなって言ってんだろ!? そういうとこよ!?怖いのは!!」
ポピーが叫ぶ。

「…報われたことは報われたんだけど…皆に誤解を受けるようなこと言わないでほしかったよ」

「いーじゃないの。そんな細かいこと気にしないよあいつら」

「バンダナ君が困るから。それに大王さまも結婚は絶対に認めないって言ってたよ」

「だって、あいつ、大王さまに、参考にするからとかいって、自分やオレが告白してきたらどうする? って聞いたらしいじゃん。何でオレ巻き込んでんの?? 迷惑してんだ! こっちも!」

「そんなこと言ってたの?」


そんなやりとりをしていると。

「あ!ドゥ隊長こんなとこにいた!」

バンダナワドルディがかけてくる。

「バンダナ君、…?」

が、何故かいつものバンダナはつけていない。
その代わりに身につけていたのは…、

「見て見て!…ちょっと被ってみたんだけど…すごく手触りがよくて…」

なんとウエディングベールだった。

「え…?」 
ドゥ隊長が呆気にとられている。

「わーお♡」 
ポピーがふざけて叫んだ。



「…すごく似合ってるよ。それに可愛いけど、どうしたの?」

「えっ!!?」 
似合ってると言われて、バンダナ(ウエディングベール?)ワドルディは焦った。

「ち、ちがうよ!?」
彼は首(?)をブンブン振ると、

「こ、これは、ボクのじゃなくて!!
もし…カービィが大王さまと結婚したら…こんなのいるかなって思いながら縫ってて…気がついたらここまで出来上がってて…その…」 

槍を使った武術だけでなく…料理も裁縫も何でもできてしまうバンダナワドルディ。


「…」
その白いレースには、星型の花と、大王様のピースマークを絡ませたモチーフが、それは見事に、繊細に編み込まれていた。

「…どう、かな…?」

「…綺麗だよ。すごく」

「本当!?」
バンダナワドルディの顔が輝く。

「うん、とっても」

「よかった…!!」

…綺麗…ねぇ。

それ、どさくさにまぎれて本人に言ってるんじゃねーの? …とポピーは思ったが、幸せそうなので今回は放っておくことにした。



(おしまい)

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