星咲く宇宙を君と
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04
★★★
「おはようございます、大王さま」
「おう、おはよう」
「突然で申し訳ないのですが、わたしの仕事を後任してくれる人を募ってもらえませんか」
「なんだそんなことか。 お安い御用…。
…なんだと…!!?」
大王さまが駆け寄ってくる。
「お前、辞めるつもりなのか!? ここを」
「…はい。申し訳ありません」
「…何があったんだ?」
「それは…一身上の都合で…」
大王さまは一度睨むと、
「その都合とやらの詳細を話せといっとるんだ!」
と怒鳴った。
こういう時、大王さまに、嘘や、当たり障りのない適当な言い回しは通用しない。
予想はできていた。
僕は腹をくくると、正直に打ち明ける。
「…実は昨日、バンダナワドルディ君に話してしまったんです。ここに来た理由を。ずっと彼を慕ってきたことを。」
「本当か?それは」
それを聞いて、大王さまが目を丸くする。
「はい。…だからもうここでは働けません。大変ご迷惑をかけますが、よろしくお願いします。」
「ま、まあ待てよ。バンダナは何て言ったんだよ?」
「何も言えなくなっていました。…当然かと」
「そりゃ、そうだろうが…。だが、せめてあいつの返事を待ってからにせんか?」
「いえ、いいんです。わかりきっていますし」
「しかし、気持ちといっても…多少友情よりは重いくらいで、何もあいつと付き合おうだの結婚したいだの思ってるわけじゃないだろう?」
「それは、そうですが…」
もちろんそんなつもりはなくて。
バンダナ君にふさわしい素敵な人が現れたら、祝福するだろう。…変な人だったら猛反対するけど。
…生まれた子どもは、可愛いだろうな。
などと考えて、我に返ると、
「で…でも、普通ではないことは確かです。少なくとも、こんな気持ちを向けられたら彼は困ります」
「普通、…か」
大王さまが腕を組んで唸り、
「…オレさまも、お前の気持ちに頼り切ってたようなものだからなぁ…」
と、何かつぶやいている。
「大王さま?」
「よし。その話は一旦保留な?
それより、一つ使いを頼まれてくれよ。
いつもならバンダナに任せるが、今回はお前が行ってくれ。交代だ」
「? はい。喜んで…」
それは願ってもないことだ。
少なくとも今、この城にいるよりはずっといいだろう。
彼に会わなくてすむ。