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01

01

「わかった、聞くよ!」

バンダナ君は真剣な表情でこちらを見つめる。


…ああ、終わりがはじまる。

そんな声が聞こえて来た。ーー






「…まず、君が、自分のことばかり話してるって謝ってたことについては、全く問題ないんだ。
対等である必要もない。
僕は、君のことを好きで話を聞いているだけなんだから」

「えっ…?」
 
「だから、全然負担じゃないし、頼ってくれた方が嬉しい。だって、好きな人のためだからね」


「好き…、な、ひと…?」


「僕は、ずっと、ずっと君のことが好きだから、ここにいるんだ」


「!!!」

バンダナ君が、僕の肩を掴んでいた手を離す。

「ま、待って…そんな…」

「…ここへ来たのも、一度会った君がとても素敵だったから…好きになって。一緒に働きたくて…でも、こんなこときいて、怖いし、気持ち悪いし…困るだろうなって…。だから、言わなかったんだ。

君の話をきいたり助けたりするのも、僕自身が楽しくて幸せだったから。大好きな君の、力になれたら本当に嬉しかったからなんだ。

ずっと黙っててごめん。友だちのフリをしててごめん。

年上だからって、えらそうにしてて、ごめん…ね」


「…そん…な…」


「悩んでたように見えたのは…たぶん、この気持ちだけは、ずっと君には話せなかったからだと思う。
こんな自分が変だとは、思ってたから…」

「…いや、…あの、」

「大王さまは、もともと君の負担を下げたいと思っていたんだけど、君がすぐ遠慮してしまうこともあって、うまく気遣ってあげられなかったんだって。
だから、僕の話も親身になってくれてたんだ。君を楽にしたい、支えたいという気持ちを買ってくれていたからね」

「ポピーはポピーで、あんなヤツだけど話せば笑ってすませられることもあって。悩んでも、あんまり深刻にならなくてよかったんだよ」

「……じゃあ、二人は、そのこと、知ってて…?」

「…ごめんね」


「…」

「…」


「…ありがとう。最後まで聞いてくれて。
これで、わかってもらえたよね」


「………」
バンダナ君は下を向いたまま、何も答えない。
いや、何も答えられないのだろう。


「…じゃあ、おやすみ」

そんな彼を残して、僕は部屋を出た。

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